collins house building

コリンズハウス

メルボルン(オーストラリア)

革新的なソリューションと入念な計画 ― コリンズハウスにオーチスが最適だった理由

メルボルン中心街に「スリムな高層ビル」として誕生したコリンズハウスは、摩天楼という概念自体を考え直させるような細長いデザインを特徴としています。オーチスはこの課題に立ち向かい、限られた時間と空間の中で、この画期的なプロジェクトに最先端のエレベーターを提供しました。

建物の概要

  • 完成: 2019年10月
  • 高さ: 190 メートル(620 フィート)
  • 階数: 61
  • 用途: 高級マンション約260戸を擁する居住用ビル
  • 開発業者: Golden Age Developments
  • 建設業者: Hickory
  • 設計: Bates Smart

要件

このプロジェクトを完了するために、オーチスは、建物面積の狭さ、1箇所しかない出入口、厳しい工期、大通り沿いでの資材搬入などに対するソリューションを考案し、実行しました。

Collins House

イノベーション

SkyRise®エレベーター2台を含むソリューションを考案しました。軽量で設置面積が小さいこのエレベーターは、コリンズハウスのスリムなデザインにうってつけです。厳しいスケジュールでの搬入と設置も、細心の注意を払い手配しました。

Collins House
Collins House
Collins House
Collins House

SkyRise® エレベーター



Gen2® Premier エレベーター



次世代運行管理システムOtis CompassPlus®



2021年Elevator World Project 受賞



 
Collins house residential Otis

世界有数のスリムな高層ビルの課題を解決

コリンズハウス: メルボルン中心街のスリムな高層ビル

オーストラリア随一の目抜き通りのひとつにあるコリンズハウスは、ロフト、ワンフロアのマンション、高級ペントハウスを含む約260戸から成る、モダンでスリムな居住用高層ビルです。61階建てのビルには、デザイン、最先端の設備、最高の眺望などの魅力がつまっています。1階部分の幅がわずか11.5メートル(37.7フィート)という外寸のため、オーストラリアで最もスリムなビルであり、世界では4番目にスリムな高層ビルです。

限られた時間と空間、無限の課題

この個性的なビルの建設に着手した際、建設業者とエンジニアは、多くの課題に直面しました。面積が小さいため、エレベーターの設置エリアが限られました。しかしエレベーターの設置面積は小さくても、ビルのコンセプトに合ったスタイリッシュな外観や、スムーズに効率よく乗員を運ぶ機能は譲れませんでした。

スペースの制約に加えて、資材の搬入・移動・設置の段取りにも特有の問題が生じました。プロジェクトの初期段階では、ビル前面に設けられた1箇所しかない出入口のせいで、機器や資材の搬入、設置に必要なスペースが足りなかったのです。ビルは、メルボルンでも最も往来が激しい大通りのひとつに面していて、路面電車が定期的に通るため、資材の搬入は慎重に計画しなくてはなりませんでした。

コリンズハウス・プロジェクトは、オーチスがお客様に固有のニーズにあった製品を提供し、短い期限と難しい設置環境でも作業をやり遂げられることを示す、素晴らしい例です

- ジェレミー・マイルズ(オーチス テクニカルサポートチームリーダー)

ソリューション

難しい設計の建物に対応してきた長い歴史を持つ、業界のリーダーとして、オーチスは、コリンズハウスと開発業者の課題に協力する準備が整っていました。ソリューションとして、オーチスのエレベーター3台を使用しました。SkyRiseエレベーター2台、Gen2エレベーター1台を設置し、いずれも1本のトリプレックスシャフトを使用しました。

Gen2 は地下と19階の間を行き来します。SkyRiseは1階と上層階を結び、20階より上ではデュプレックスシャフトに変わります。コンパクトな設置面積で、持続可能なデザインの軽量エレベーターSkyRiseは、このビルのスリムなデザインにぴったりです。 省エネ性能も極めて高く、ビル自体の雰囲気にあったスタイリッシュなデザインと機能を提供します。全てのエレベーターが、次世代運行管理システムOtis CompassPlusを採用しているため、待ち時間を減らし、乗員をスムーズに運ぶことができます。

オーチスは、ソリューションの開発だけでなく、数多くの制約の中でも短時間にスムーズに設置できるよう協力しました。建設業者やメルボルン市と調整して各種の許可を取得し、納入スケジュールを作成して、公共交通機関に極力影響が出ない時間にクレーンを使用しました。プロジェクトに関わる作業員を入念に計画された作業工程に上手く組み込みました。またプロジェクトの進行を受けて、プレキャストエレベーターシャフトとプレハブ式フロアを使ったスピーディな建設作業に合わせて、同じペースでガイドレールを設置するようにしました。


このプロジェクトは、エンジニアリングデザインとイノベーションだけでなく、効果的な調整とコミュニケーションというポイントにおいても、大きな成果を上げることができました。2019年10月に竣工したこのプロジェクトは、2021年Elevator World Projectとして表彰されました。

使用したソリューション

Skyrise®

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Gen2® Premier

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Otis CompassPlus®

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